飲んでグデグデのオッサンを尾行する

花粉症がひどくて薬を飲みながらの出動である。

薬を飲むと乾燥のためか喉がイガイガ。

その結果、声がガラガラになってしまった。

花粉症なのか風邪なのかよくワカラン。

 

そんな状態で毎日というか毎夜出撃である。

浮気のオッサン

飲んだくれのオッサン

秘密のアパートを持つオッサン

いろいろなオジサンたちを尾行張り込みで監視している。

 

そんな監視をしながら周囲を見れば

平日の23時頃でも居酒屋などは盛況である。

どこから通勤しているのか知らんが

明日も仕事であろう。

ヘロヘロ、ヨタヨタ歩きながら駅へ向かう様は

明日起きられるんかいな?

である。

 

酒を飲まない探偵にとっては

こんな状態でも明日朝ちゃんと起きられるとは

驚異の体力と根性の持ち主たちである。

 

 

尾行相手も言うに及ばず

したたかに飲んで帰る輩もけっこういる。

同じ電車に乗ってずーっと見張っていると

名前が似たような駅で降りようとしたり

降りてしまい慌てて戻ってきたり

寝過ごして降りなかったりと

醜態をさらしている。

 

尾行している探偵としては

「オッサン、降りる駅違うぜよ!」

とか

「早よ、起きんかい!」

などと声を掛けたくなるがガマンである。

 

かくして探偵も途中で飛び降りたり

遥か先の駅まで行くハメになるのである。

 

これだけベロンベロンなら尾行しても意味ないだろ?

とは思うが依頼人の要望だし

まして

ぜんぜん違う町に別宅があるとすれば大事である。