探偵と張込み

「張込み」は探偵の仕事というか作業の中で

たぶん一番時間数が多いものであろう。

尾行で何時間も歩き続ける、というのは

そうそうあるものではない。

 

1日延々と10時間以上歩き続ける人なぞ

いるわけもないだろう。

 

しかし

張込みは、相手が「出てくる」「やって来る」のを

延々待つわけだから

「いつまで続く」かなど判る由もない。

ホントにもう10時間、20時間というのもある。

 

ドラマのように車に乗って張込むならまだよい。

外で、街角でずーっと経ち続けるのは

根性、修行、それ以外の何ものでもない。

 

 

夏の暑い盛りになれば

フライパンの上で炒られるチャーハンと化し

 

真冬の寒さの中では

冬山遭難そのものである。

 

 

車で張込みといっても

エンジンかけて、エアコンつけてなんぞできる訳ない。

夏なら窓をほんの少し開けているだけである。

冬も窓が曇らないようにほんの少し開けているだけ。

どちらにしても「無人」を装っている。

 

そんな中に延々いたら

夏は暑さでボーっとしてきて眠気がする。

オーブンの中で寝るようなものである。

 

冬は防寒着を着ていても

寒さでボーっとしてきて眠気がする。

雪山の遭難状態である。

 

熱くても寒くても

頭がボーっとしてきて

寝たら命がないのは同じこと。

 

車の中にいようが、外で立って張り込もうが

キツいことに変わりはない。

 

 

ほとんどの現場は車が止められないことが多い。

となると「立って張込み」になる。

近くに外がよく見える喫茶店があったり

腰掛けることできる物があったり

日除けになるものがあったり

風除けになるものがあったり

大きな屋根があったり

しないことが多いのである。

 

 

現場環境も悪く

長時間勤務当たり前

食事休憩もない

張込みは根性だけである。