依頼人が考える「失敗」と探偵が考える「失敗」

調査の依頼をされて聞かれることに

「今まで失敗したことありますか?」

というのがある。

尾行の失敗、張込み失敗、というのが

「失敗」という言葉が該当するものであろう。

 

依頼人が「失敗」という時だいたいが

「見失う」つまりどこにいるか「判らなくなった」

という状況を指しているのは確かだ。

それを失敗というなら自分も「ある」のは確か。

 

しかし、探偵側が考えている失敗の概念は違う。

失敗とは「相手にバレる」こと。

 

相手にバレたら、もはや再挑戦は不可能になってしまう。

他の探偵に依頼するにしても相手は

「自分は監視されている」という警戒心が増大するので

今まで以上に監視が難しくなる。

これが失敗であろう。

 

見失うのは困った問題だけど、次の機会がまだある。

 

警察の尾行でも

 

「づかれるな(勘付かれるな)」

 

とよく言われる。

それほど「勘付かれる」ことに注意する。

 

勘付かれるよりは「見失う」方が良いのである。

しかし、探偵の場合はそこに「料金」が発生するので

依頼人にとっては大問題。

かくして、無理に突っ込んでバレる探偵が出てくるのである。

 

だから探偵の契約書にはどこも

「相手に察知されそうになったら中止または中断する」

「危ないと感じたら現場を離脱する」

等という文言が入っていたりするわけだ。

 

 

余談だが・・・・・・

探偵の宣伝でよく目にする尾行張り込みで

「失敗したら無料」「できなかったら無料」

なんていうのも業者側と利用者側の

捉え方の違いをうまく利用したものである。

 

「失敗したら無料」というのは

成功報酬部分は無料ということであって、経費はしっかり請求する。

しかも水増しして・・・・・・・。

これを勘違いして「すべて無料」と思う人は少なからずいる。

または

「これは100%確実にできる」と踏んだ案件であれば

経費以外に成功報酬をバカ高く請求するのである。

 

 

そもそも失敗したら

「無料」「タダ」で引き受ける会社なんぞ世の中にある訳ない。

「安い」とか「低料金」は判るが業界全体から見て

「安過ぎ」というのはどこかに落とし穴があるのである。

 

また、「探偵の時給単価は高い」という人がいるが

「休憩ナシ」「終わりが見えない」

という点から見ればそうでもなかろう。

これと比べたら

世にある「千円カット」の店は異常に高いことにならないか?

 

「10分カット」で千円ということは

1時間で6,000円の時給単価になるのだから・・・。

キャバ嬢よりも高い時給だぞ。