夕方から明け方にかけての調査が
断続的に続いていたせいで
生活のリズムがすっかり狂い、
食事も1日1回という変な食生活になってしまった。
こんな生活リズムを言うと
「昼夜逆転ですね」
などと言われるが、それは夜起きていて昼は寝ていること。
探偵のそれは
明け方か早朝に寝て9時頃に起きだす生活なので
昼間もちゃんと生活しているのである。
寝る時間少ない、食事も少ない
となれば痩せるであろう、と思うが
体重は変わらずなので、
もしかするとこれがベストな生活リズムなのかもしれん。
人に言わせると
「商売とはいえキツイ仕事だね」
だそうだが、不肖の探偵からみれば
毎日ラッシュの電車に乗って通うサラリーマンの方が
よっぽどキツイ仕事である。
そんな辛抱強さは
まったくと言っていいほど持ち合わせていないのである。
しかし張込みなどでず~っと待っている辛抱強さはある。
「それは金になるからだろ」とか
「商売なんだからそれは当然の義務だよ」
とも言われるが
不肖は義務でやっている意識はもっていない。
なんというか
依頼人の恨みを晴らすために証拠集めをしている、
依頼人の権利を守るために活動している、
そんな気持ちなのである。
義務でやるのなら「時間の消化」「適度な写真撮影」
そのくらいでもいいだろう、と思ってしまう。
依頼人と直接会って話しを聞いて、方針を決めるから
そういう気持ちいなるのかもしれんが・・・・・。