親族間の犯罪で「親族相盗例」はやっかいだ

年に数回くらいやってくる調査依頼で

刑法244条「親族相盗例(しんぞくそうとうれい)」

に該当する厄介な案件がある。

簡単に言えば

配偶者・直系血族・同居の親族の間の犯罪は

その刑が免除される、という法律。

 

裁判をして有罪判決が出ても刑が免除されるので

起訴さえされない、というメンドーな問題。

 

窃盗罪、詐欺罪等など10種類ほどが対象となっている。

この中で相談というか依頼が多いのは「窃盗」である。

 

奥さんが夫の、夫が奥さんの預貯金を持って姿を消したとか

自家用車を売り飛ばして金に換えて家出したとか

だいたいが

「姿を消した」という事実が絡んでくる。

 

そこで探偵は何をするかというと

相手の行方を捜すことになるのである。

警察に訴えても「犯罪」として受理してもらえないので

自分で捜し出してなんとかするしかない。

 

家出人捜索願を警察に出しても特に事件性が無ければ

一般家出人として受け付けるので

「何か」が起きない限り見つからない。

 

もはや江戸時代の仇を探して諸国を経巡りまわる、

「仇討ち」の様相そのものの感じ。

 

まぁ、今の時代は

各種情報を集めまくってから動くが

それでも大変な作業である。

 

だからなのだろうが

占い師、霊能者といった人達に「みてもらって」から

相談に来る人の割合が多い。

で、これが意外と当たっていたりして驚きでもある。

 

 

預貯金を持ち逃げされた夫や妻、

家に置いておいた骨董品を子供に盗まれた親、

音楽教室をしている親の楽器を子供に盗まれた親、

色々いた。

 

しかし、

相手を見つけ出しても「どうにもできない」犯罪である。

刑事がダメなら「民事で」と考えても

弁済資力などあろうはずもなかろう。

とどのつまりは「打つ手なし」・・・・。

 

まったく厄介な問題といえる。

 

しかし、それでも捜し出して

「自分で成敗」しようと考える人がいて、

それが年間で数件ということになる。