最近は「相手の行動」を確認する作業で
遠征をしていた探偵である。
行動を確認するというのは監視するとか、
見張っているとかの類になる。
依頼人の予想通り動いてくれればよいが、これがなかなか難しい。
「きっとここに現れます」
「退社時はここを通って帰ります」
などいろいろ参考情報はあるのだが、
その通りに動いてくれるわけもない。
何回も何日も見張っていても現れないことも多い。
空振りになる確率も多かったりで
特別な事情が無い限り、こういったことを希望する人は少ない。
そして今回の調査も空振りであったのだが・・・・。
予定時刻になっても現れないので「今日は終了」
との指示が出ての帰途、
想定現場から車で15分ほど離れたコンビニに立寄ったら
「調査の相手」がノホホンと買物をしてる場面に遭遇であった。
大急ぎで「敵発見」の連絡をして延長調査となったのであった。
まさかの場所、依頼人も想像していなかった場所
での発見には驚きであった。
過去にもこんなケースが度々あった。
何度も「運の良さ」に助けられている探偵である。
どんなに実力があっても「タイミング」が悪ければダメだし、
どんなに経験があっても「不可抗力」が邪魔をする。
優れた機材があっても目の前に人が立ちふさがっていたら
写真もビデオも撮れないのである。
「運」というのはとても重要な要素なのである。