出会い系で知り合った相手にお金を「騙し取られた」人たち

不肖の事務所では数年前は「年に1~2件」程度で依頼や相談が来ていたが、この1、2年で「月に1~2件」くらいになり、去年の後半からは「月に3~4件」に激増している。

出会い系で知り合い、交際が始まり数か月の間に「お金を貸して欲しい」と言われ十数万円~数十万円、またはそれ以上の金を貸した人が「相手と連絡がとれなくなった」ということで相談にやってくる。

「結婚しようと思っていたので貸してしまった」と釈明することが多いが相手の名前も「苗字は知らない」、相手の住所は「聞いていない」ということでは結婚どころではないだろう。

皆がだいたい同じような手口で金を騙し取られ、残された手掛かりから相手を調べてみたら「名前も住所もデタラメ」だったことが判ったり、「結婚」していることが判ったりで散々な結果であった。

これで「被害者が女性で40~50代以上」となるとスケールは一気に大きくなる。どこまで本当のことかワカランが「1千万円やられた」とか「5千万円盗られた」となっていく。自分の貯金を渡したり、自分の不動産を担保に借金して渡したり、さらには不動産を処分して渡したりとなって「探偵よりもまず警察に相談して」と返答をするようなモノとなる。

探偵にできることは ”手掛かりがあっても” 「相手の住所氏名」「相手の家族や親族」「相手の口座や残高」「相手の経歴や過去」程度にとどまる。また、それを知ったとしても「貸した証拠」が無ければ回収は難しいし詐欺師は「その辺」の対策は十分であろうから事実上回収は不可能となる。それに「詐欺」は立件が非常に難しい犯罪なので警察としても「乗り気」になってくれないことが多い。

盗られた側としては散々なものであるが詐欺とはそういうものである。

こんな事件というか事案が増えている、不肖のような小さな事務所にもこれだけ来ているということは相当な勢いで被害が増えているということに他ならない。

会って数か月の相手に大金を貸すな、貸した金は「あげたもの」と思え、結婚したいなら「相手の素性」をよく調べてから決めろ、「自分の住所氏名」を教えたがらない相手は「遊び」であって「あなたと結婚する意志が無い」と思え、が鉄則であろう。

ただ相手の「素性」は知っておいた方が良いのは確かである。

出会い系で知り合った相手に金を騙し取られる