本当は恐い、ハニートラップの「正しく一般的」な使い方

人を自由に操るために使う手段としてハニートラップというがあるが、いったいどんな効果があるのか? 別れさせ屋が使うものではなくてもっと別な角度で見てみよう。

一般的にハニートラップというと男に女を近づけて・・・となるが、ターゲットが女性であれば男を、同性愛者であればそれを接近させる。

相手にとって使い道があるから狙われる

こちらにとって「必要」「有意義」「使える」相手が決まったら当人の趣味・嗜好・思想を調べ該当する工作員を選定するが、ただ選定しただけでは意味がないので教育してから接近させる。接近するにしても「偶然」はなかなか難しいので当人のよく行く場所に配置するわけだ。料理飲食関連もあれば多種多様な店に店員として置くことが多い。そんな簡単にできるわけないじゃん、と言われそうだが世の中すべて「金」で動くことが多いので店側に金を握らせて配置することもあれば、店の弱みに付け込んで無理やり言うことを聞かせる場合もある。

店員ばかりでなく、秘書だったり事務員だったり会社の部下だったり中には隣近所の人だったりと多種多様である。秘書や部下をトラップとして利用するのではなく、それを押し込んでくるから凄い。さらに隣近所というのはそういった工作員が引っ越ししてくるわけである。

配置する工作員は当事者の「好み」に合わせているので「顔馴染み」となれば会話も進み、だんだんと接近浸透工作が開始となる。「好み」の選定も素晴らしく、「タレントの●●が好き」であればそういうのを使う。さらに凄いのは、そんな好みを公言していないのに判ってしまうという点。隠れた努力の賜物である。

 

そうやって知らないうちに「話し友達」になり、偶然を装って外で会ったりして関係が深くなっていくわけだ。話し相手となれば後は意外とカンタンでどんどん相手の懐に入り込んでいく。

実際に起きた過去の事件では、外国の大臣が政界引退後に接近してきた人物にいろいろな情報を渡していたことがあった。これは引退後老齢に達した元大臣の散歩コースで頻繁に顔を合わすうちに話し友達になり深い仲になった結果、いわゆる「ピロートーク」で重要情報がダダ漏れとなったのであった。

日本でも定年して引退した独身の女性研究者が、よく行くスーパーの店員と仲良くなって研究結果や関連情報を漏らしていた事件があった。

海外の機関がやるハニートラップはこんな「年単位」の準備をかけて追い込む方法も多い。

一発勝負のハニトラも強力だ

反対に「一発勝負」的なハニートラップもある。当然だが不肖のような一般の観光客は相手にはしない、相手側にとって重要・利用価値がある・将来的に利用可能であることが条件。

出張でチェックインしたホテルの部屋に「既に裸の女がいた」とか、夜、部屋にいたら「女がノックしてきた」とかが一般的である。ネーチャンの飛び込み営業でもあるまいに・・・。

技術者とか研究者、政治家や経営者などがこの手で嵌められることが多い、と言われている。日本にいて「そんなにモテない」のに外国に行ったら「女が押し寄せてくる」なんていうことは無いのに、「オレってモテるんだ」と勘違いして罠に嵌ってしまう。または既に相手によって「好き者」であることが調査済だったりするとこうなる。

日本にいるときに既に目を付けられ、出張で泊まるホテルが決まれば「こちらのもの」である。使う部屋は当局が指定できるし来るまでに部屋を改造できる。または改造済の部屋に入れることもできる。どんな部屋かといえば、隠しカメラ、隠しビデオは当たり前で隣の部屋とカンタンに行き来できる忍者屋敷のような部屋だったりする。そこに飛び込み営業のような女がきて「楽しい時」を過ごせば撮り放題、録音し放題である。

今はもっと進んで、画像合成で裸の女を隣に寝かせたりもできる。しかもそれが写真だけではなくビデオ映像としてできたりするから恐い。

下半身ネタは一大スキャンダルになる

さて、どうしてハニートラップはこうも使われるのかというと、「下半身の問題はスキャンダルになる」というのが世の鉄則、世界共通のオハナシだから。これ一発が致命傷になるのでこれで脅されたら「言うことを聞く」しかないのである。

中には反発して聞かない人もいたりするらしいがその場合は精神的に追い込んで自殺に導いたりする。それが面倒な時にはどういうわけかいつの間にか自殺したり、交通事故に遭って死んでしまうという不思議な結果が待っている。「言うことを聞く」か「死ぬか」しか選択肢がないハニートラップっつーのは本当は恐いものなのである。

もっと逃げ道が無い「Wアタック」

親密な関係の女性と一緒にいる時、仕組まれた事故や事件に巻き込まれる。そこに警察(既に尾行中)が現れ「事件をもみ消して」くれたり、相手と「交渉して示談」にしてくれたりと便宜を図ってくれる。事件や事故に関係したとなるとマズイ状況だし、そこに親密な関係の女性がいてそれもバレたらさらにマズイことになる。そこを助けてもらったらやっぱり「返報性の原理」が働き相手へお返しをしなければと思ってしまう。それをきっかけにいろいろと要求していくのである。

実際に、家族の病気で大金が必要な時に取引関係にあった人物(工作員)がお金を援助してその下働きとなった事件もあった。

逃げ道が無い状況を作って助けるというのは今も多いのかな? 身体検査で違法薬物を持っていたということになってしまったのもあったし、まぁ「何でもアリ」だな。エサを使って罠に嵌めて逃げられないようにするわけだ。

「ハニートラップ」というと異性関係、肉体関係が真っ先に浮かぶが、実際は「餌」のこと。相手によってエサは違ってくるのである。「エサ」で引っ掛けて女で畳み込んだり、金や地位を与えて麻痺させたりといろいろある。それでも「異性(女)で引っ掛ける」のは、多くの男性がカンタンに罠に落ちるからであろう。

 

まぁ、不肖の探偵にこれを依頼してくる人なんぞおらんし、これに引っかかったので「助けてくれ」という人も来るはずないのでいたって平穏な探偵暮らしである。

ハニートラップ