世に「デキ婚」つまり「できちゃった結婚」というのがある。
結婚前に妊娠が発覚したものである。
統計によると
1980年代には全体の10%、2004年には20%余りと
20年間で倍増しているそうである。
デキ婚でもなんでも、それで末永く幸せに生活できるなら問題ないが
世の中にはいろいろ悪事を考え実行するのもいるので
男性側やその両親は一考の余地がある。
10年否、20年余り前から使われているらしい言葉で
「妊テロ」、「妊娠テロ」
というものがある。
既成事実を作って結婚を迫るもので、状況はデキ婚と似ている。
妊娠して相手が逃げられないように網を掛け、
時として相手に寄生するケースもあるらしい。
つまり
「狙った」男性に妊娠させ、一生面倒をみさせよう
そういう魂胆のものである。
以前は金持ちを狙ったものが多かったらしいが
このところそのハードルもだんだん下がってきたようである。
まぁ、男も「妊娠した」と言われれば逃げようがないから
結婚するのも多いだろうし、慰謝料払うのもいるだろうし、
ず~っと養育費を払うのもいるだろう。
中には「たいしたタマ」と言えるような女性もいる。
元カレの子を妊娠したが、別れてしまったので
大急ぎで次の相手を探し出し、その男に妊娠させられた
とストーリーを作るのもいる。
「妊娠した」と騒ぎ、入籍を大急ぎで済まそうとする、
そんな女性やその家族もいるのである。
もはや家族一同グルになった「美人局」サギである。
で、そういうのに限って
1~2年で「性格の不一致」や「虐待などのDV」を訴えて
離婚に持ちこもうとする。
離婚すれば慰謝料が取れたり、子供の養育費が取れたり
とりあえず今後10数年の収入が確定できる。
「デキ婚」もアリであろうが、
入籍をやたら急がせる相手はそこに「何か」ある。
流れに任せてすべて「ハイハイ」で済ませては
トンデモナイ結末が待っているのである。
デキ婚になりそうなら入籍する前に、
相手の素性くらいは最低でも知っておくべきであろう。
何度も結婚離婚をしている場合もあれば、
その両親が同じように何度も結婚離婚をしていて
いったい「誰の子」だか判らないケースも現実に起きている。
うちに来る依頼や相談でも
「最初からオカシイと思った」とか
「先方の両親が怪しかった」などという言葉を
毎回聞かされる。
それだけ不審に思ったら調べるべきであったろう。
家族の反対があったとしても、みんなにバレなければいいのである。
問題がなければ自分一人の胸に仕舞いこめば済むことだ。
さらに言えば、
初婚者はターゲットとして利用されやすいが
既婚者、つまり浮気や不倫などでもこの手のテロ行為は
使われやすいというのが恐ろしい点である。
まるっきり、美人局、ハニートラップである。