「オマエも浮気してるだろ!」という夫の心理は

先週だったかツイッターのトレンドで「自粛警察」なるものが上位に出ていた。読んで字の如く「自粛していないものを探し出して晒す」連中である。

「●●の店が営業している」といっては張り紙したりSNSで拡散したり、「近所の●●は家族全員でスーパーに行ってる」と発見しては非難したりしている。自粛監視活動であちこち移動しまくる方がウイルス拡散の「先兵」のように思えるが本人たちは「自分こそが正義」と思って、というより思い込んでいるようである。

これと似ているのが「いじめ問題」で、多くの場合「加害者」自身の不安や脆弱さの表れともいわれている。この現象を心理学では「投影(とうえい)」といっている。自粛警察は「自分はガマンしているのにアイツはガマンしていない」と相手へのネガティブな感情の投影することでいじめと同じ行動をしているともいえる。

この「投影」という行為は家庭内でもみることができる。

浮気して奥さんから怒られた時などで、「そういうオマエこそ浮気してるんじゃないか!」とか「オマエは浮気しているだろ!」などと騒ぐ輩がいるがこれも投影である。

「自分がしているんだから他人もしているはず」というのである。

もしダンナの浮気を疑った奥さんが何げなく聞いた時、ダンナがこう言い返してきたら浮気している確率は高い。ここで注意するのは奥さんは浮気していないのが条件である。奥さん自身もしていたら投影でもなんでもなく事実を言い返しただけになってしまう。

この投影というのは「本人が危機に瀕した時」に出てくることが多く、立場が危うくなった時この場合は「浮気発覚」という大ピンチで発動される心理的防御行動である。

 

今般のコロナ肺炎騒動は人の心理を学習するまたとない機会である。投影という行動も本人の「精神の脆弱性」を如実に表すものであり「大ピンチ」に遭遇している証拠でもある。

「オマエだってやってるだろ!」という言葉が出てきたらこの”投影”を思い出してほしい。

投影