探偵は強く言う「心の痛みを解放しろ」

1980年代から活躍しているブリティッシュロックバンドに「Tears for Fears(ティアーズ・フォー・フィアーズ )」というバンドがある。「恐れのための涙」とはいったいなんであろうか?

これは心理療法の一つ「原初療法」を提唱した心理学者の本に出てくる章題である。

「恐怖や心に負った痛みを心の奥にしまわないで、子供のように声に出して叫べ、泣け」という精神解放のために療法だそうだ。

何故、突然こんなことを言い出したかというと、調査の依頼をしてくる人(ほぼすべて女性)の中には相談していて泣き出す人も多い。面談後も電話でいろいろ話しをしてくるし、それが何時間も続くことも多い。

これらを総合してみるとつまりは、「心に負った痛み」を声に出して叫ぶことをしていなかったからである。誰にも相談できず、誰にも声に出して思いを吐き出すことができず、一人で悶々としているから「心の病」はどんどん酷くなってしまうのである。

そもそも、一人で悩んでそれを解決に導ける人というのはそうそういないだろう。ましてや仕事や勉強などではなく「家族の恥」「自分の恥」といえるような浮気や不倫といった問題を友達に相談するのも難しい。今どうすればいいのか、これからどうすればいいのか、何をすればいいのか、なんぞ判らない。

両親に聞いても「それなら別れろ」という人もいれば「ダンナに従え」という考えの人もいる。しかし「どれを選択」していいのかさえ判らないのであればさらに追い込まれてしまう。

こういう時は「声に出せ」ということで泣くでもよし、叫ぶでもよし。本気で誰かに相談するもよしである。

不肖のところに相談してくる人も「調査する」と決断してやってくる人もいれば「まずは何をすべきか」と相談してくる人もいる。探偵に話しをしたから良い方向に進むとは限らないだろうが、話しをして吐き出すことで心の解放の一助にはなるだろう。

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