待てない依頼人は浮気調査で失敗する

以前は、調査現場で機材の部品を失くすことが多い、ヘンゼルとグレーテルのような探偵であったが、最近はマスクをポロポロ落として失くす探偵になってしまった。

マスクをしていると暑いので、店や電車の中ではマスクをし、外を歩く時ははずしてポケットに入れているのだが、なぜかそこから落ちてどこかへ行ってしまう。ポケットは深いので奥の方に突っ込めば落ちるはずも無いのだが・・・。本当の「使い捨てマスク」だな。

そんなわけで、持ち歩いているバッグの中には「予備」が10枚程度入っている。ウレタンと不織布のマスクでさらに、白、黒、グレーと3色である。よく路上に落ちているマスクを見て「なんでこんな所に捨てた?落とした?」と思っていたが他人事ではなくなってしまった。

 

さて、マスクを失くしながらも尾行張込みをしている探偵だが、依頼人から「なんで見つからないのでしょうか?」とか「もっと早く見つけることはできないのでしょうか?」などと言われることがある。

なんで見つからない、と言われても「本人が相手と会わなければ」見つかるはずもない。

もっと早く、と言われてもやはり「本人が相手と会わなければ」見つかるはずもない。

浮気というのは「二人の都合」次第で決まるので、そういった苦情は探偵にではなく、浮気している本人たちに言ってもらいたいものである。

片方が「今日会おう!」と言っても、相手が「今日は都合悪い」となれば会うはずもない。ホントに二人の都合だけで決まるのが「密会」なのである。探偵がどんなに頑張っても、依頼人がどんなに望んでも、決定権は浮気する二人にあるのだからどうしようもない。

ただただ、チャンスを待つだけである。この「機会を待つ」ということができないなら、決定的な証拠を集めることは不可能だ。そういうことがメンドーなので「やらせ」でどこかの業者を使って「女と仲さそうな雰囲気」の写真を撮って証拠にする輩もいるが、本物の証拠を採るよりも費用はかかるのが定説である。

使ってみてから相談してくる人もけっこういるが、料金について聞いてみると「そりゃ高いわな」という額である。しかも「もう少しでうまくいくから●●円追加して」というのが手なので1~2か月で100万、200万なぞカンタンに行ってしまう。こんな手はもっと別な場面で使うべきであろうが、「早く」だけを優先するので誤った選択をし困った結果になってしまうのだ。

このように、「待てない」人も中にはいるので、契約時の説明をクドイほど繰り返している。

 

不思議