張込みでの受難

張込みというと、同じ場所でず~っと監視していることが多いので時々「災い」がやってくる。

不肖の探偵にとって「災い」というと、まずは警察による「職質」。それは住宅街だろうと賑やかな歓楽街だろうと「突然」やってくる。

立って張込みだろうが、座っていようが、車からだろうが近隣の人から「怪しい」「不審者」という通報で警察がやってくることがある。歓楽街やオフィス街であれば、巡回パトロール中の警官に声を掛けられることもある。どちらにせよ通常の景色とは「違和感」のある光景になるので「声を掛ける」という行動をとるのであろう。皆、ちゃんと真面目に仕事をしている表れである。

こんな時は「誤魔化して」というのは通用しないので名刺を出して正直に言うしかない。

名刺を出して事情を話せば理解してくれるので助かるが、これが「自分で調べる」という人だったらどうなるのだろうか?なかなか理解してもらえなくて「ちょっと署まで」なんてことになるかもしれない。一般人には「ウソ」は効果的だが警察に「ウソ」は逆効果なので正直に言うのがベストであろう。

 

歓楽街とかその他賑やかな場所では職質以外の受難もある。「流し」のオネーチャンが声を掛けてくることだ。「●●円でどう?」などと営業をかけてくるのである。張込む場所を選べないのでこんな「顧客争奪戦」の真っただ中に居座るしかない時もある。

繁華街に限らず、地方都市の駅前駐車場ビルで営業を掛けられたこともあるし、住宅街で声を掛けられたこともある。どこにでもいるような時代なのだろうか。

「鬱陶しいな」と思うこともあるが、その営業努力には感服し「自分はこれほど営業しているか」と反省することも多い。かといって「浮気調査しない?」などと声を掛けることはできないので宣伝手法を考えるいい機会になっている。

人関係の受難というと不肖の場合はこれくらいである。ケンカになったとか絡まれたなどということは無いし、こんなことは「あってはならない」探偵としての常識である。

 

人以外での受難は「蚊」であろう、これはキツイ。虫除けスプレーしてもどんどん刺していく。腕だろうが首だろうが顔までも、さらには服の上から背中や「尻」も刺していく。

眠さや疲れも注意力低下の原因になるが、「かゆみ」は注意力が散漫になる強敵である。かゆみ止めの薬を塗ってもすぐに止まらないし、全身くまなく刺されてはどうにもならない。

ツラツラ書いてみたが、これ以外にも地獄の苦しみを味わうのがインフルエンザでの高熱、急な腹痛や下痢であろう。暑さ寒さ以上に苦しむことになる。インフルエンザの高熱での出動は過去に経験したが、下痢はない。ないが組んだ相手がず~っとトイレ行きというのはあった。

苦しみといえば今年は車からの張込みなど「座って」いることが多かったせいか、先日、不肖の探偵は「軽いギックリ腰」になってしまった。歩けるし階段も上り下りできるのだがイタイ。

「腰が痛いな」と思いながら夜寝たら、寝返りうつ度に激痛がはしり異常事態になったので整骨院へ行ってきた。今の時期、病院の整形外科はコロナ騒ぎでタイヘンなので整骨院へ行ったのだが、軽いギックリ腰という判定であった。数日で痛みも引くようだし事実だんだんと痛みも軽くなっている。

今年は「蚊」に刺されることはほとんど無かったが、ギックリ腰という災難に遭ってしまった負傷の探偵である。

見せる尾行、見せる張込み