【特選】離婚、不倫での慰謝料不払いに対抗する法的な手段

離婚だと慰謝料や養育費などを払わず逃げるヤツがたくさんいる。不倫でも同様で慰謝料を払わず「知らんプリ」で逃げるヤツがいる。

慰謝料という「金」を払わず逃げまくる輩はたくさんいて、泣きを見ている人も同じだけいる。

弁護士に依頼するにしても「そこそこ」の金がかかるので「できない」人もかなりいる。

取り立てるにしても「どうやって」やればいいのか判らない人もいる。

取り立て「できる」ことを知らずに困り続ける人もいる。

そこで法律に基づいた「できる方法」を書いてみる。

 

まず「支払督促」

これは債権者(払ってもらえない人)が相手(慰謝料を払う人)の住所地を管轄する簡易裁判所の書記官に「申し立て文書」を提出する。内容を審査されて問題なければ書記官が「督促状」を書いて相手方に送ってくれる。

なんと「督促手続きオンライン」というものもあって(国の機関が運営)ネットでできてしまったりで便利である。

これが送られても「知らんプリ」してたらどうなるか? 督促の手紙が来て2週間以内に簡易裁判所に「異議申し立て」をしなければ「同意」したものとなり裁判で「あなたが勝った」ことになる。こうなると強制執行が可能になる。

異議申し立てがあれば、そこから本格的な裁判ということになる。確実な証拠、たとえば公正証書などがあるなら異議を申し立てられても問題ないし、相手はさらに法的に追い込まれるので申し立てることもなかろう。

少額訴訟とは違い、請求金額に上限は無い。またこれは「お金の不払いを回収」するための手段なので土地の明け渡しなどには使えない。

離婚の慰謝料、養育費は当然できるし、不倫相手が約束した慰謝料の不払いにも使えるスグレモノでもある。

 

次が「第三者からの財産開示手続き」

金を持ってるはずなのに慰謝料を払わない、会社から給料が出てるのに払わない、といったアコギな連中に使う方法。

今までは「どこの銀行に口座があるか」「どこの会社に勤めているか」といったことを請求する自分が調べて申立書を書かなければならなかった。これが「改正民事執行法」で至極便利になった。

銀行名は指定する必要があるが、支店や口座については裁判所が銀行に対して開示請求してくれるので以前のような「途方もない努力」をする必要がなくなった。

勤務先についても同様で「給与支払い元」についても裁判所が開示請求してくれる。

ここら辺を知ることができれば「口座差し押さえ」も「給与差し押さえ」も楽勝になる。

注意が必要な点は、銀行からの回答があってから1か月程度後に「相手本人」に対して銀行は「口座調査」があったことを通知する。つまり「誰かが口座を調べました」ということを知らせる義務があるので本人に知れてしまう。

だから口座を差し押さえるつもりなら回答があってからすぐに取り掛からないといけない。

もし、差し押さえ手続きに時間がかかるなら、「仮差押え」という手続きをしてからの方がいいかもしれない。

 

似たようなもので「本人からの財産開示手続き」

これは「第三者」ではなく、払わない「本人」を裁判所が直接呼び出して尋ねるもの。

以前は「無視」して出頭しない連中がやたらと多かったが、改正後は無視したり、財産情報を話さなかったり、ウソをついたりすると「6か月以下の懲役または50万円以下の罰金」という刑事罰がついてくる。つまり財産開示に協力しなければ「前科」がつく可能性が非常に高くなったわけである。

 

「動産の差し押さえ」いわゆる動産執行

金を払わない、金が無いという状況では銀行差し押さえも効かない。しかし家には高価なものがあったり自家用車もあったりする。こんな時に使うのが「動産執行」である。

昔のサラ金やら街金のドラマや映画に出てくるが、裁判所の執行官が来て家財やらにシールを貼ったり、その場でリサイクル業者に買い取らせたりするアレである。金を払うまでの物品保管場所が必要なるという不便さもあるが強烈である。

手続きすると、執行官はある日突然やってくる。「家にいなけりゃ大丈夫だろう」と思っていたら大間違い。実費は掛かるが鍵業者を連れてくるので「強制解錠」して中に入ってくる。執行官も予定があるのでスケジュール通りに実行するするために「押し入って」くるのである。

警察や国税の「強制捜査」のようである。不肖も、とある裁判所で質問した時に執行官に会ったが体格の良い日焼けしたゴツイ人が課長であった。こんなのが来て、念のため警察官も来て、鍵業者も来てワイワイやっていたら近所も驚くであろし、当然相手もビビるであろう。

 

4つ【特選】として列挙したが、法律をうまく使えばなんとかなることが多い。諦めていてはイカンのである。書類を書くのがメンドーなどといっていてはイケナイ。書くだけでなんとかなるものもある。書くだけで相手がビビるものもある。

なんで不肖の探偵がこんなことを知っているのかといえば、過去何度も、こんな依頼をされて調べ、依頼人と共に書類を作成し必要な書類をあちこちに取りに行き、裁判所に電話で何度も何度も聞き、さらに実際に裁判所に足を運び、そして最終的に実行したからである。

探偵というのは「調べる」ことがメインの仕事である。みんなは「人の行動」を調べることだと思っているだろうが、「やり方」「方策」を調べることも多いのである。

生きる望み