日本中を渡り歩く「オカシナ連中を調査する」ノマドな探偵

つい先日、探偵業者への毎年恒例、警察の立ち入り監査を受けた。保管書類や記載事項の確認やらをじっくり見られて終了したのであった。

その時の話しで「仕事の依頼はどうですか?」と聞かれたのだが、後になって「今年はどうだったか」を思い返してみた。

コロナ騒ぎの4月以降から今月まで、東京都内からの依頼は減ったどころではなく「たった1件」であった。

しかし反対に東京以外の地域からの依頼が増えた。

毎度の如く神奈川・埼玉・茨城・栃木・群馬といった東京以外の関東圏からの依頼は順調である。東京からその地域へ行く相手を追いかけるのではなく、その地域内で動いている相手を調査するのである。

さらには、長野・京都・新潟・静岡・愛知といった近畿東海甲信越圏からの依頼というか呼び出しもきた。

まったく不思議なもので東京で依頼が無くても「捨てる神あれば拾う神あり」とでも言うかありがたいことである。

遠隔地に住んでいる人から関東近県に単身赴任している相手を調べる、ということであれば有り得ることであるが、東京の探偵を遠隔地に呼んで調査させるというのはそうそうない事であろう。

そうそう無い、といっても以前から少しはそういうケースもあったが今年はそれが立て続けに来たのであった。

 

「地元の業者が一番いい」とは誰しも思うが、それを避ける人も世の中にたくさんいる証左であろう。実際行動してみても相手が地元の町や市内県内で動いてくれるとは限らないし、地図と土地勘があればけっこううまくいったりするものである。

都内での調査でも相手が都内だけを動いているわけでもないし、都内といっても不肖の探偵が知らない地域も多い。地下鉄を使う相手だとどこで何線が合流するか不肖もよく判ってない。追いかける時はそんな事を知らなくても相手を見失わなければいい。困るのは帰って来る時くらいである。

今自分がどこにいるか判らなくてもネットさえ繋がれば地図で調べることもできる。相手の車を追え、と言われればGPSを持って出撃すればなんとかなる。車が必要なら自分の車で行くか現地でレンタカーを借りればなんとかなる。

不肖の探偵の場合、特殊な状況の人や特別な頭の構造の相手を対象にしてきたからかはワカランが、今年は各地から特別な相手を追いかける依頼が多かったことは確かである。

浮気や不倫をしていながら暴れる、騒ぐ、ウソを吐きまくる、相手を貶める、自意識過剰、自己愛が強い、演技してウソをつく、相手を利用するといった特別な才能を発揮する連中を20年余りの間にたくさん見てきて、たくさん相手にしてきた結果「そっち方面」に詳しくなって「一芸に秀でた探偵」になったことは確かであろう。人間何が幸いするかワカラナイものである。

こうやって今年を振り返って、やはり日本で一番「オカシナ連中を相手にしている探偵」、「オカシナ連中の行動が判る探偵」だと自負するのであった。

 

今日の月